狭小住宅とは狭く小さな住宅ですが、少し前から注目を集めています。ですが、その定義は曖昧で不動産業界にも明確な決まりはありません。街で見かけるだけでは気にも止めない問題ですが、売却や購入の際には重要ポイントになることもあります。「この家は狭小住宅なの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。そこで、ここでは狭小住宅の目安やメリット・デメリットについて解説し、皆様の疑問を解決していきたいと思います。

狭小住宅の目安

一般的に狭小住宅と呼ばれる住宅の目安は、土地の面積が50㎡以下。約15坪ですが、業者によっては30坪以下としている場合もあります。三角形や台形、旗竿地など変形していることも多く、快適に暮らすためには設計に相当気を使う必要があるでしょう。

狭小住宅のメリット

1・土地代が安い

面積が小さいため、都心でも地代を低く抑えることができるのは大きなメリットですね。面積が狭く変形していると買い手が付きにくく、価格が相場よりも下がっていることも多く、根気よく探せばお買い得物件と出会える可能性も高まります。

2・税金も安い

土地代だけでなく「登記費用」や「申請費用」などの初期費用や、その後の「都市計画税」や「固定資産税」といった税金も面積に比例するため面積が少ないことで有利となります。狭小住宅は、200㎡以下の土地を対象とした「小規模住宅用地の減額の特例」によって税率もお得になっています。
固定資産税の場合をみてみると一般住宅用地であれば、「200㎡を超える部分のみが課税標準の3分の1に軽減」です。一方、小規模住宅用地の場合「200㎡以下の部分全てが課税標準の6分の1に軽減」とずいぶん差があります。
また、都市計画税は、一般住宅用地が「200㎡を超える部分のみが課税標準の3分の1に軽減」に対して、「200㎡以下の部分全てが課税標準の3分の1に軽減」とやはり差があります。長い目でみるなら200㎡以下の土地を探すのも賢い選択といえるでしょう。

3・光熱費も安い

面積が狭いことで冷暖房費やライトアップの費用はかなり抑えることができます。気を使うことなく快適な空間で暮らしたいという夢を叶えることができるのも大きなメリットですね。

4・個性的な間取り

一般的な間取りではなく、土地の形や上下の空間などフルに活かした設計をしなければ狭い空間を活かすことはできません。そのため、狭小住宅の設計はどれも個性的。デザイナーズハウスに憧れる、オンリーワンな家に住みたいという方の声にも応えてくれます。

狭小住宅のデメリット

1・建築費が割高

小さければ安いというものではなく、坪単価が高くなる傾向があります。都内の狭小住宅は坪単価の平均が100万円程といわれており、土地代が安く済んだ分を全て投入することになったなんて方も。特殊な資材が必要という場合もありますが、資材搬入がしにくいため時間がかかり人件費がかさむという場合もみられます。

2・工事がしづらい

現場に重機を入れることができない、隣の家との境界が狭すぎるなど工事自体がしにくいという場合も多々見られます。また、大きめの家具を入れる場合は置く予定の部屋まで運ぶことができるのかチェックするのを忘れてはいけません。思い切って購入したのに、家に入らず返品というケースも実際にみられます。

3・設計に注意が必要

生活動線を何度もシミュレーションして確認しないと、住みづらい家になってしまったという例も多くみられます。また、採光のためにアクリル板やガラスを使うというのも一般的ですが、外側は自分で掃除しやすいかを考える必要があるでしょう。隣の家と近いということで、音漏れにも注意!音に敏感という方だけでなく、お子さんがいる場合は特に高性能な防音材を使うことをおすすめしています。

都会なら狭小住宅という選択も

土地代が安い地方では狭小住宅にこだわる必要はありませんが、都心など便利な場所に住みたいという場合には大きなメリットとなるでしょう。通勤しやすい、病院や教育機関が充実している、車がなくても快適に暮らすことができるなど、子育て世代はもちろんリタイア世代にも魅力的に映るのではありませんか?人気のエリアは高額で資産価値も高く、購入も維持も大きな負担がのしかかります。ですが、ごく狭い土地を活用した狭小住宅なら購入費から維持費、税金も低く抑えることができお得です。

売却は難しいという場合も

魅力あふれる狭小住宅ですが、狭いがゆえに活用が難しく売却しづらいといわれています。周辺の相場よりも低い価格を提示された、買取できないといわれることもしばしば。狭小住宅を手放そうとお考えであれば、狭小土地に強い業者に相談するのが一番得策です。当社は独自のルートがあり、狭小住宅・土地の買取や売却も積極的にご相談を受け付けています。まずはお気軽にご連絡ください。